生活を便利にするシリコンウエハーについて解説しています。

シリコンウエハーが使われている電子機器にはどんなものがあるの？

シリコンウエハーは、半導体デバイスの基板となる材料です。
現在、電子機器のほとんどすべてに半導体デバイスが使われています。
たとえば、スマートフォンやパソコン、タブレットやウェアラブル端末などの情報機器のCPUやメモリーに利用されています。
またテレビやエアコン、冷蔵庫といった家電製品にも半導体は必要不可欠です。
エアコンの温度センサーに利用されているのは半導体であるシリコンウエハーです。
テレビの中にも使用されており、制御装置などとして使われています。
特に車には多くの電子機器が使われており、ほとんどが半導体であるシリコンウエハーです。
車では、用途が広く、エアバッグやカーオーディオ、カーナビゲーションあるいは車載カメラなどたくさんのものに使われています。
そのほか、バッテリー制御やインバーター制御、コンバーター制御などにも搭載済みです。
電気自動車が増えるにつれてシリコンウエハーの需要はますます高まることが予想されます。

シリコンウエハーはどんな風に作られる？

シリコンウエハーのシリコンは珪石を意味します。
シリコンウエハーというのは、すなわち珪石を薄い板にしたものです。
大変高純度のシリコンから作られ、極めて精密に研磨された高い平面度が実現されています。
この方法の大元の原理は、シリコンを加熱溶融して溶融体を作りそれを徐々に冷却するというのが一般的な作り方です。
一つの作り方としては、種となるシリコンを溶融体に接触させ、それを少しずつ引き上げていって結晶化させながらインゴットを作っていくという方法があります。
ゆっくりと冷却される際にはある規則性に従って構成単位するものが積み重なっていくという性質がありますので、結晶を作製する際にはこの性質を利用しようというものです。
別の方法としては、多結晶のシリコンの塊を作りそれを周囲から加熱して溶融して単結晶のインゴットにしていくというやり方があります。
このようにしてインゴットを得た後に薄い板に切り出して研磨してシリコンウエハーとします。